応募が来ない採用ホームページの立て直しは、「見られていないのか、選ばれていないのか」の切り分けから始めるのが定石です。流入経路と原稿の訴求を確認し、募集要項の具体化や導線の整備といった費用をかけずに直せる箇所から着手します。システムや契約といった「器」、またはターゲット設定という「設計」のレベルに問題がある場合は、部分修正ではなく作り直しの検討に進みます。
「採用ホームページはあるのに、応募がまったく来ない。でも、どこから手をつければいいのか分からない」
この悩みは、当メディアに寄せられる声のなかでも、もっとも切実なもののひとつです。そこで今回は、編集部が同じ問いを執筆者・深澤 里奈と監修者・林田 結衣のそれぞれに書面で投げかけ、寄せられた回答をそのまま掲載する紙上クロストーク企画をお届けします。発注・契約・ツール選定を専門とする執筆者と、求人原稿・採用設計を専門とする監修者。同じ問いへの答えがどこで分かれ、どこで重なるのかにご注目ください。当メディアの調査・編集方針は調査概要・評価基準で公開しています。
応募が来ない採用ホームページの立て直し|結論はこの6行
- 本記事は、編集部の同一の問いに執筆者・監修者が書面で回答する紙上クロストーク企画です。
- 最初の確認は、「見られていない」のか「選ばれていない」のかの切り分けです。
- 費用をかける前に、募集要項の具体化・原稿の書き直し・流入導線の整備で直せる範囲があります。
- 作り直しの判断基準は、システム・契約という「器」の問題と、ターゲットのズレという「設計」の問題です。
- これから作る企業の準備は、「誰に・何を・どう伝えるか」の言語化から始まります。
- 2人の回答は、入口は違っても「制作前の採用設計」に合流します。
目次
問い1|「応募が来ない」相談を受けたら、最初に何を確認しますか?
最初の問いは、立て直しの出発点についてです。応募が来ないという同じ症状でも、原因の探し方は専門によって異なります。2人がそれぞれ最初に見る場所を聞きました。
編集部より:入口は「数字」と「原稿」で分かれましたが、2人とも「見られていないのか、選ばれていないのか」を切り分けてから動く点は共通です。応募が来ない状態を含む失敗の全体像は、別記事「採用サイト制作の失敗|典型7パターンと発注前の回避策」で段階別に整理しています。
問い2|費用をかける前に、自社で直せるところはありますか?
立て直しと聞くとリニューアル費用を思い浮かべがちですが、その前にできることはないのか。優先順位とあわせて聞きました。
編集部より:2人に共通するのは「言葉と導線は費用ゼロで直せる」という視点です。お金の話が出るのは、そのあとでした。
問い3|「これは作り直すしかない」と判断する症状は?
部分修正で粘るべきか、作り直しに踏み切るべきか。立て直しの相談でもっとも判断が割れるポイントについて、それぞれの見極め基準を聞きました。
編集部より:深澤は「器」、林田は「設計」。作り直しの判断基準が、システム・契約面とターゲット面できれいに分かれました。どちらの症状もない場合は、問い2の範囲で粘る価値があるということでもあります。
問い4|これから作る企業が、今日からできる準備は?
最後の問いは、これから採用ホームページを作る企業へ向けたものです。制作会社に問い合わせる前に、何を準備しておくと失敗を避けられるのかを聞きました。
編集部より|2人の回答から見えた共通点
4つの問いへの回答は、確認する場所も判断の基準も、それぞれの専門に応じて異なりました。数字と導線から入る執筆者、原稿と訴求から入る監修者。しかし最後の問いで、2人の答えは同じ場所に合流しています。それは、「誰に・何を・どう伝えるか」を制作の前に固めておくこと、つまり採用設計です。
応募が来ない採用ホームページの立て直しも、これから作る採用ホームページの準備も、たどっていくと同じ入口に行き着く。今回のクロストークが示したのは、その構造でした。編集部としては、立て直しを検討中の方はまず「見られていないのか、選ばれていないのか」の切り分けから、これから作る方は人物像の言語化から始めることをおすすめします。
2人の回答が合流した「採用設計」の考え方と進め方は、別記事で詳しく解説しています。
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私が最初に確認するのは、アクセスの数字です。応募が来ない原因は、大きく「そもそも見られていない」と「見られているのに選ばれていない」の2つに分かれ、対処法がまったく違うからです。年間30社以上の支援で立て直しのご相談を受けてきましたが、体感では前者、つまり「そもそも見られていない」ケースが大半なんです。求人媒体の応募ページから採用ホームページへのリンクが張られていない、社名検索で別のページが先に出てくる、といった導線の欠落が典型ですね。数字を見ずに「デザインが古いからだ」とリニューアルに進むのが、いちばんもったいないパターンです。