採用サイトの制作期間は、ツールで自作する場合は最短即日〜1週間(原稿・写真が揃っている場合)、制作会社に依頼する場合はテンプレート型で2週間〜1ヶ月、セミオーダー型で1〜3ヶ月、フルオーダー型で3〜6ヶ月が目安です。依頼前の採用設計と依頼先選びに、別に1〜2ヶ月を見込んで逆算します。
「3月の広報開始に間に合わせたいけれど、いつまでに何から始めればいいのかわからない」
制作会社やツールの案内にある「最短○週間」は、原稿や写真が揃っている前提の数字です。社内の原稿確認や取材の日程調整にかかる時間は含まれていないことが多く、その差が公開日の遅れになります。なお、「採用サイト」と「採用ホームページ」は同じものを指しますが、本記事では以降「採用ホームページ」に統一します。
この記事では、作り方のタイプ別の制作期間、採用設計から公開前チェックまでの7工程と発注側の作業、公開日から逆算した着手時期、期間が延びる原因と間に合わないときの選択肢を整理しました。当メディアの調査・編集方針は調査概要・評価基準で公開しています。
採用サイトの制作期間|結論はこの6行
- 制作期間は作り方で決まります。ツールで自作なら最短即日〜1週間、テンプレート型は2週間〜1ヶ月、セミオーダー型は1〜3ヶ月、フルオーダー型は3〜6ヶ月が目安です。
- 契約の前に「採用設計」と「依頼先選び・契約」があり、合わせて1〜2ヶ月かかります。ここを含めずに逆算すると公開日に間に合いません。
- 流れは、採用設計 → 依頼先選び・契約 → 要件定義・情報設計 → 取材・撮影・原稿 → デザイン → 実装 → 公開前チェックの7工程です。
- もっとも時間がかかり遅れやすいのは「取材・撮影・原稿」で、社員の日程調整と社内の原稿確認がボトルネックになります。
- 新卒採用は、広報活動開始の3月1日(政府の要請)を公開目標にして逆算します。フルオーダー型なら公開の4〜8ヶ月前、つまり前年7月〜10月の着手が目安です。
- 間に合わない場合は、募集要項と応募の導線だけの最小構成で先に公開し、社員インタビューなどを後から足す段階公開が現実的です。
※期間は各社公式サイト・公開情報をもとに編集部が整理した目安(2026年10月時点)。実際の期間は、ページ数・取材の有無・社内の確認体制で変わります。
| 作り方 | 誰が作るか | 制作期間の目安 | 期間の前提 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| ツール型 | 自社(ツールに入力) | 最短即日〜1週間 | 原稿・写真が揃っている場合 | 急ぎ・低予算・募集情報を頻繁に更新する |
| テンプレート型 | 制作会社 | 2週間〜1ヶ月 | ページ数が少なく、素材は自社で用意 | まず採用ページを持ちたい |
| 月額サブスク型 | 制作会社(月額制・更新込み) | 最短2週間〜1ヶ月 | ページ数が少なく、素材は自社で用意 | 初期費用を抑えて更新も任せたい |
| セミオーダー型 | 制作会社 | 1〜3ヶ月 | 簡易的な取材・撮影を含む | デザインと期間のバランスをとりたい |
| フルオーダー型 | 制作会社 | 3〜6ヶ月 | 企画・取材・撮影・オリジナルデザイン | 新卒採用・採用ブランディング |
※テンプレート型〜フルオーダー型は、当メディアの費用相場記事と同じ区分・目安です(各社公式サイト・大手比較メディアの公開情報をもとにした参考値)。
※ツール型の期間は、engage「最短5分で…自社採用ページが作成できます」、Airワーク 採用管理「求人作成から掲載まで、最短15分で可能です」(求人は審査に通過した場合のみ公開)、TRACE「最短1週間で公開可能」という公式表記の最短値に基づく、原稿・写真が揃っている場合の目安です(engageの機能紹介ページ・Airワーク 採用管理の公式サイト・TRACEの公式サイト、2026年10月時点)。
※当メディアの制作会社の比較記事では、フルオーダー型の期間を2〜6ヶ月としています。これはセミオーダーに近い作り込みの案件まで含めた幅で、デザインの作り込み度合いによって期間が変わるためです。
費用の目安は「採用サイト制作の費用相場|4つの価格帯と見積もりチェックの要点」で、ツールで自作する場合は「ツールで自作する場合の比較」で整理しています。
目次
採用サイトの制作期間はタイプ別に最短即日〜6ヶ月
採用サイトの制作期間は、誰が作るかとどこまで作り込むかで決まり、ツールで自作すれば最短即日〜1週間(原稿・写真が揃っている場合)、制作会社のフルオーダー型では3〜6ヶ月が目安です。ただし、これは契約後から公開までの期間で、その前に準備期間がかかります。
中間のタイプは、テンプレート型が2週間〜1ヶ月、月額サブスク型が最短2週間〜1ヶ月、セミオーダー型が1〜3ヶ月です(各社公式サイト・公開情報をもとにした目安・2026年10月時点)。差を生むのは、オリジナルのデザインを作るかと、社員の取材・撮影をどこまで行うかの2点です。ツール型の「最短即日」は、募集要項・写真・紹介文が手元に揃っている場合の数字で、原稿を一から書く場合はその時間が別にかかります。
「制作期間」と「準備期間」は分けて考える
採用ホームページの公開までにかかる時間は、契約してから公開するまでの「制作期間」と、その前の「準備期間」に分けて考えます。準備期間は、採用設計(目安2〜4週間)と依頼先選び・契約(目安2〜4週間)を合わせた1〜2ヶ月です。
準備期間は、ツールで自作する場合にも、採用設計とツール選びの時間として見込んでおきます。なお、準備期間の週数は、制作会社各社が公開している工程別の目安をもとに編集部が整理したものです。
1〜2ヶ月
準備期間(採用設計+依頼先選び・契約)
即日〜1週間
ツール型の制作期間(最短)
2週間〜1ヶ月
テンプレート型の制作期間
3〜6ヶ月
フルオーダー型の制作期間
公開までの総所要は「準備期間+制作期間」です。たとえばフルオーダー型なら、準備の1〜2ヶ月に制作の3〜6ヶ月を足して、検討を始めてから公開まで4〜8ヶ月を見込みます。
期間を左右する4つの要因
採用ホームページの制作期間は、同じ作り方でも次の4つの要因で前後します。
- 取材する人数と撮影の日数:人数が増えるほど日程調整と原稿確認が増える
- 確認者・決裁者の数:多いほど意見の取りまとめと差し戻しに時間がかかる
- 素材が揃っているか:写真・原稿・募集要項があれば取材・撮影を短くできる
- 求人検索エンジンや応募者管理システム(ATS)との連携:設定と動作確認の分だけ実装が延びる
ここがポイント
公開日から逆算するときは、制作会社やツールが示す制作期間に、準備期間の1〜2ヶ月を必ず足して考えます。提示された期間が契約後からの数字なのか、準備を含むのかも確認しておきましょう。
採用サイト制作の流れ|採用設計から公開までの7工程
採用ホームページ制作の流れは、採用設計 → 依頼先選び・契約 → 要件定義・情報設計 → 取材・撮影・原稿 → デザイン → 実装 → 公開前チェックの7工程です。最初の2工程が準備期間、残りの5工程が制作期間にあたります。
採用設計(目安:2〜4週間)
ターゲット候補者像・訴求メッセージ・選考体験を決めます。ここが決まらないと、サイトの構成も取材する社員も決まりません。決め方は「採用設計で決める3つの要素」で解説しています。
依頼先選び・契約(目安:2〜4週間)
ツールで自作するか制作会社に依頼するかを決め、2〜3社を比べて契約します。納期・検収日・修正の回数は書面で決めておきます。比べ方は「制作会社に依頼する場合の比較」と「ツールで自作する場合の比較」で整理しています。
要件定義・情報設計(目安:2〜4週間)
どのページを作り、各ページに何をどの順で載せるか(サイトマップとワイヤーフレーム)を決めます。発注側は、募集職種と公開後の更新担当者をこの段階で決めます。
取材・撮影・原稿(目安:4〜10週間)
社員インタビューの対象に打診し、取材・撮影の日程を調整して、原稿を社内で確認します。7工程のなかでもっとも時間がかかり、遅れやすい工程です。発注側は、取材候補の撮影可能日と原稿の確認者を早めに押さえます。
デザイン(目安:3〜6週間・STEP 4と一部並行)
トップページと下層ページのデザイン案を作り、修正を重ねて確定させます。発注側は、社内の意見をまとめてから修正を依頼し、修正の回数を契約の範囲に収めます。
実装(目安:2〜4週間)
ページを組み、CMS(更新の仕組み)・応募フォーム・求人検索エンジンとの連携を設定します。発注側は、応募の通知先と連携先を決めておきます。
公開前チェック(目安:1〜2週間)
パソコンとスマートフォンでの表示、応募フォームのテスト送信、募集要項の最終確認を行ってから公開します。
各工程の期間は、制作会社各社が公開している工程別の目安を編集部が整理したもので、フルオーダー型を想定しています。工程は一部が並行して進むため、単純に足し合わせた期間にはならず、通しでは3〜6ヶ月が目安です。
工程別の期間と発注側の作業一覧
7工程の期間と、発注側が決めること・遅れやすい要因を一覧にまとめました。テンプレート型・月額サブスク型の目安も併記しています。
| 工程 | 主な作業 | 期間の目安(フルオーダー型) | テンプレート・月額サブスク型の場合 | 発注側がやること・決めること | 遅れやすい要因 |
|---|---|---|---|---|---|
| 採用設計 | 候補者像・訴求・選考体験を決める | 2〜4週間 | 1〜2週間に短縮できることがある | 採用したい人物像と選ばれる理由を言葉にする | 社内で方針がまとまらない |
| 依頼先選び・契約 | タイプ決定・2〜3社の比較・契約 | 2〜4週間 | 1〜2週間に短縮できることがある | 公開日・予算上限を伝え、納期と検収日を書面にする | 見積もりの前提が揃わない |
| 要件定義・情報設計 | サイトマップ・ワイヤーフレーム | 2〜4週間 | 工程をまとめて2週間〜1ヶ月 | 募集職種と公開後の更新担当を決める | 載せたい内容が後から増える |
| 取材・撮影・原稿 | 打診・日程調整・撮影・原稿確認 | 4〜10週間 | 工程をまとめて2週間〜1ヶ月 | 取材候補・撮影日・原稿の確認者を決める | 日程調整と社内確認の遅れ |
| デザイン | デザイン案と修正 | 3〜6週間 | 工程をまとめて2週間〜1ヶ月 | 意見をまとめてから修正を依頼する | 確認者が多く差し戻しが続く |
| 実装 | CMS・応募フォーム・連携設定 | 2〜4週間 | 工程をまとめて2週間〜1ヶ月 | 応募の通知先と連携先を決める | 連携先の仕様確認 |
| 公開前チェック | 表示・フォーム・募集要項の確認 | 1〜2週間 | 工程をまとめて2週間〜1ヶ月 | 募集要項の最終確認と更新担当の決定 | 募集条件の変更が直前に入る |
※期間は公開情報をもとにした編集部の目安です。工程は一部並行するため、合計は表の値の単純な和になりません。
個人に依頼するときは、納期と検収日を書面で決める
採用ホームページの制作を個人(フリーランス)に依頼する場合は、納期・検収の期日・報酬の額と支払期日を書面やメールで明示することが、発注者の義務になります。
本記事では、制作の工程に関わる法令・公的要請を、所管官庁の一次情報で確認して紹介しています。
法令の確認
個人(フリーランス)に制作を依頼する場合の取引条件の明示
何が求められるか
従業員を使用しない個人(フリーランス)などに、仕様や内容を指定してデザインや文章などの情報成果物の作成を委託する場合、発注者は、給付の内容、納期、報酬の額と支払期日、検査をする場合は検査を完了する期日などを、書面またはメールなどの電磁的方法で明示しなければなりません。従業員を使用していない発注者も対象です(公正取引委員会Q&AのQ9・Q27・Q35)。
この記事の読者への教訓
デザインや原稿を個人に依頼する場合は、STEP 2の契約時に納期・検収日・報酬と支払期日を書面で取り決めます。従業員のいる制作会社への依頼はこの法律の対象外ですが、同じ項目を書面にしておくと公開日の読み違いを防げます。
出典
フリーランス・事業者間取引適正化等法(2024年11月1日施行)|公正取引委員会の解説ページ/公正取引委員会のQ&A
著作権の扱いや解約の条件など、契約全般で確認したい項目は「契約前に確認したい権利と解約条件」で整理しています。
新卒採用サイトは3月1日の広報開始から逆算する
新卒採用サイトは、政府が経済団体などに要請している広報活動の開始日(卒業・修了年度に入る直前の3月1日)までの公開を目標に逆算します。フルオーダー型なら公開の4〜8ヶ月前、セミオーダー型なら2〜5ヶ月前の着手が目安です。
就職・採用活動日程の原則(3月1日・6月1日・10月1日)
新卒採用の日程は、政府(内閣官房・文部科学省・厚生労働省・経済産業省)が経済団体などに出している「就職・採用活動に関する要請」で示されています。2027(令和9)年度に卒業・修了する予定の学生、つまり2028年3月に卒業する学生を対象とした要請(2026年3月24日発出)では、日程の原則は次のとおりです。
- 広報活動の開始:卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降(2027年3月1日以降)
- 採用選考活動の開始:卒業・修了年度の6月1日以降(2027年6月1日以降)
- 正式な内定日:卒業・修了年度の10月1日以降(2027年10月1日以降)
例外として、春休み以降に実施される2週間以上の専門活用型インターンシップを通じて高い専門的知識や能力があると判断された学生は、6月より前から採用選考へ移行できるとされています。また、一定の要件を満たしたインターンシップで得た学生情報は、原則として3月以降は広報活動に、6月以降は採用選考活動に使用できます。
これは法律ではなく、政府が経済団体などを通じて企業に協力を求めている要請で、すべての企業が同じ日程で動くわけではありません。それでも公開目標は、広報活動が始まる3月1日に置くのが基本です(内閣官房・2026年3月の要請時点)。要請の内容は、内閣官房の「就職・採用活動に関する要請」のページ、要請文書(PDF)、厚生労働省の就職・採用活動の要請に関するページで確認できます。
タイプ別の着手時期の逆算表
3月1日の公開に間に合わせるための着手時期は、準備期間の1〜2ヶ月に、作り方ごとの制作期間を足して逆算します。
| 作り方 | 総所要(準備+制作) | 3月1日に公開する場合の着手時期 | 補足 |
|---|---|---|---|
| フルオーダー型 | 4〜8ヶ月 | 前年7月〜10月 | 取材する社員が多いほど早めに着手する |
| セミオーダー型 | 2〜5ヶ月 | 前年10月〜12月 | 簡易的な取材・撮影を含む場合 |
| テンプレート型・月額サブスク型 | 1ヶ月半〜3ヶ月 | 前年12月〜1月中旬 | 素材は自社で用意する前提 |
| ツール型 | 1ヶ月〜2ヶ月強 | 前年12月下旬〜1月 | 原稿・写真が揃っていることが前提 |
※総所要は、準備期間(1〜2ヶ月)に各タイプの制作期間を足して編集部が算出した目安です。着手時期は、総所要の長いほうで逆算した月から、短いほうで逆算した月までの幅を示しています。
インターンシップの募集に合わせる場合
インターンシップの募集を採用ホームページで告知する場合は、公開目標を募集開始日に置き換えて、同じ方法で逆算します。インターンシップの案内ページだけを先に公開し、本編は3月1日に合わせる分け方もあります。
中途採用は入社希望時期から逆算する
中途採用には、新卒採用のような政府の要請による日程はありません。入社してほしい時期から選考と募集の期間をさかのぼって募集開始日を決め、その日を公開目標にして逆算します。
採用サイトの制作期間が延びる4つの原因
採用サイトの制作期間が延びる原因は、制作の作業そのものより、発注側の判断待ちと素材の準備で起きることが多く、代表的なものは採用設計の未確定・取材日程の遅れ・確認者の多さ・素材不足の4つです。
採用設計が決まらないまま着手し、途中で方針が変わる
採用設計が固まらないまま進むと、取材やデザインの段階で「別の職種を前に出したい」といった方針の変更が起き、STEP 3〜5がやり直しになります。
取材対象者への打診・日程調整が遅れる
打診が遅れたり繁忙期と重なったりすると撮影日が決まらず、STEP 4が後ろにずれます。写真と原稿が揃わないため、STEP 5以降にも遅れが連鎖します。
原稿・デザインの確認者が多く、差し戻しが繰り返される
確認する人が多いと意見の取りまとめに時間がかかり、STEP 4とSTEP 5の確認待ちが積み重なります。修正の回数が契約の上限を超えることもあります。
募集要項・写真などの素材が揃わない
募集条件が未定、使える写真がないといった不足は、STEP 6とSTEP 7を止めます。給与や勤務条件が公開直前に変わると、確認のやり直しになります。
制作全体の失敗パターンは「採用サイト制作の失敗|典型7パターンと発注前の回避策」で整理しています。
制作期間を短縮する方法と、間に合わないときの選択肢
採用サイトの制作期間を短縮するには、契約前に採用設計と素材を揃えておくのが効果的です。それでも間に合わない場合は、最小構成で先に公開する段階公開を検討します。
依頼前に揃える7点
依頼する前、またはツールで作り始める前に、次の7点を揃えておくと判断待ちを減らせます。
- 公開したい日:新卒なら3月1日など、動かせない日を先に決める
- 採用ターゲットと訴求メッセージ:誰に何を伝えるかを言葉にしておく
- 募集職種と募集要項:給与・勤務時間・勤務地などを確定させる
- 取材候補の社員と撮影可能な日:本人の了承と撮影日の候補を押さえる
- 確認者と決裁者:誰が確認し、誰が最終判断するかを決める
- 既存の写真・原稿:会社案内や過去の求人原稿を集めておく
- ドメイン・サーバーの状況:自社サイトの下か別ドメインかを確認する
間に合わないときは段階公開
公開日に間に合わない場合は、会社の概要・募集要項・応募フォームだけを先に公開し、社員インタビューなどは取材が済んだものから追加する段階公開を検討します。ツール型やテンプレート型で応募の受け皿を先に公開し、本制作を並行する組み合わせ方もあります。ツールの選び方は「ツールで自作する場合の比較」で、1ページで完結する採用LPを先に用意する選択肢は「採用LP制作のおすすめ・比較|主要5社を6項目で客観評価」で比較しています。
公開したあとに応募が伸びない場合の直し方は、「応募が来ない採用ホームページ、どこから直す?」で取り上げています。
期間を縮めても省かない2つの工程
制作期間を縮めたいときでも、採用設計と公開前チェックは省かないほうが安全です。採用設計を省くとSTEP 3以降でやり直しが起き、かえって時間がかかります。公開前チェックは募集要項の誤りを防ぐ最後の確認で、次の法令にも関わります。
法令の確認
求人情報の的確な表示義務(改正職業安定法)
何が求められるか
自社の採用ウェブサイトなどで募集する場合も、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならず、求人情報を正確・最新の内容に保つ必要があります。厚生労働省の求人企業向けリーフレットでは、募集を終了・変更したら速やかに情報を終了・変更すること、いつの時点の求人情報かを明らかにすることが示されています。
この記事の読者への教訓
公開前チェックでは、募集要項が最新の条件と一致しているか、いつ時点の情報かが分かるかを確認し、募集の終了・変更時に誰が更新するかを決めてから公開します。
出典
令和4年職業安定法の改正について(厚生労働省)|厚生労働省の解説ページ/求人企業向けリーフレット(PDF)
最初の工程「採用設計」は制作とは別に進める
採用ホームページ制作の最初の工程である採用設計は、ターゲット候補者像・訴求メッセージ・選考体験を決める作業で、制作会社の担当範囲の外にあることが多いため、制作の発注前に自社で、または専門家と進めておく必要があります。
採用設計は、自社で進めるほか、株式会社HRFreaksのような採用コンサルティングファームに、制作とは別軸で相談する方法もあります。
採用ホームページ制作の最初の工程である「採用設計」の進め方は、別記事で詳しく解説しています。
採用設計から見直す方法を見るよくある質問
Q採用サイトの制作期間はどのくらいですか?
採用サイト(採用ホームページ)の制作期間は、ツールで自作する場合は最短即日〜1週間(原稿・写真が揃っている場合)、制作会社に依頼する場合はテンプレート型で2週間〜1ヶ月、セミオーダー型で1〜3ヶ月、フルオーダー型で3〜6ヶ月が目安です。依頼前の採用設計と依頼先選びに、別に1〜2ヶ月を見込みます。
Q採用サイト制作の流れはどうなっていますか?
採用サイト(採用ホームページ)制作の流れは、採用設計、依頼先選び・契約、要件定義・情報設計、取材・撮影・原稿、デザイン、実装、公開前チェックの7工程です。最初の2工程が契約前の準備期間、残りの5工程が制作期間にあたり、もっとも時間がかかるのは取材・撮影・原稿の工程です。
Q新卒採用サイトはいつから制作を始めればいいですか?
新卒採用サイトは、政府の要請で広報活動の開始日とされる3月1日に公開する場合、フルオーダー型なら前年7月〜10月、セミオーダー型なら前年10月〜12月、テンプレート型・月額サブスク型なら前年12月〜1月中旬の着手が目安です。準備期間1〜2ヶ月に制作期間を足して編集部が算出した目安です。
Q採用サイトの制作期間を短縮する方法はありますか?
採用サイト(採用ホームページ)の制作期間を短縮するには、契約前に採用設計を固め、募集要項・写真・取材候補の社員・原稿の確認者を揃えておくのが効果的です。それでも公開日に間に合わない場合は、募集要項と応募フォームだけの最小構成で先に公開する段階公開を検討します。
Q採用サイトのリニューアルでも制作期間は同じですか?
採用サイト(採用ホームページ)のリニューアルも、採用設計から公開前チェックまでの工程は新規制作と同じです。既存の原稿や写真を使える分、取材・原稿の工程が短くなることがある一方で、既存ページの内容の移行や、URLの引き継ぎ・転送の設定といった作業が加わります。
Q公開日までに採用サイトが間に合わない場合はどうすればいいですか?
公開日までに採用サイト(採用ホームページ)が間に合わない場合は、会社概要・募集要項・応募フォームだけの最小構成で先に公開し、社員インタビューなどを後から追加する段階公開が現実的です。ツール型やテンプレート型で先に公開し、本制作を並行して進める方法もあります。
まとめ
採用サイトの制作期間は、ツールで自作すれば最短即日〜1週間(原稿・写真が揃っている場合)、制作会社ではタイプ別に2週間〜6ヶ月です。準備期間の1〜2ヶ月を足し、公開日から逆算するのが基本です。
流れは、採用設計から公開前チェックまでの7工程で、もっとも遅れやすいのは取材・撮影・原稿です。取材する社員の日程と社内の確認者を早めに決めておくと、期間を守りやすくなります。
新卒採用は広報活動の開始日である3月1日から逆算し、フルオーダー型なら前年7月〜10月の着手が目安です。間に合わない場合は、最小構成で先に公開する段階公開を検討します。
依頼先を比べる場合は「採用サイト制作のおすすめ|目的別の選び方」、最初の工程である採用設計は「成果が出る採用サイトは採用設計で決まる」をご覧ください。
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見積もりで期間を見るとき、最初に確かめたいのは「公開したい日」と「社内で原稿を確認する人」の2点です。期間を延ばすのは制作側の作業より、発注側の判断待ちであることが多いんですよね。この2点が決まっていれば、提示された期間が現実的かを判断しやすくなります。